ホームページの担当者になったら、まず何をすればいいですか?

post on 2016/09/14

カテゴリー:一般的な質問

いきなりホームページの担当者になると、「まず何をしたらいいですか?」とよくきかれます。
結論から言えばサイトのアクセス状況を記録していくことから始めましょう。
アクセスを記録していくと自ずと次にやるべきことが見えてきます。

とりあえず、やることリスト

  1. 1か月のセッション数を把握する
  2. そのセッションがどこから来ているかを確認する
  3. 改善の方向性を決める
  4. アクセス強化
  5. 内部構造の見直し

1か月のセッション数を把握する

1か月のセッション数(アクセス数)はアクセス解析ツールで確認できます。
アクセス解析設定がまだの場合は制作会社に依頼して設定してもらってください。Googleアナリティクスであれば使用料はかかりません。
自社からのアクセスを除外したり、細かい設定が必要となりますが、意味がわからないうちは未設定でもよいです。
1か月のセッション数がわかれば、そのうち何%が成約やお問い合わせなど、サイトの目的を達成したかを計算することで「コンバージョン率(成果達成率)」がわかります。

そのセッションがどこから来ているかを確認する

セッション数がどこから発生しているか(チャネル)を調べることで、今後どうやってセッション数を増やすか。どの経路がもっとも効率がいいのかがわかります。
セッション数がどこから発生しているかはGoogleアナリティクスではあれば集客の項にチャネルで確認できますよ!
これと併せてコンバージョン率を把握しておけば、運用にどれくらいの費用をかけてよいのか判断できるようになります。

改善の方向性を決める

サイトを改善する場合、まず取れる手段はアクセス数を増やすかコンバージョン率を上げるのかの二択になります。
セッション数が少ない場合はアクセス強化。セッション数がそれなりにある場合は内部構造の見直しですね。
アクセスしてきたユーザーの1%が目的のページに到達するサイトがあれば1コンバーションに必要なアクセス数は100となります。

アクセス数を増やす

アクセス数を増やすには大きく5つの経路(検索サイト、広告、直接、外部サイト、SNS)がありますが、どれを選択すべきかは費用やサイトの仕様、担当者の性格によります。
例えば最初はアクセス数を上げることだけに集中するのもよいですが、無作為にアクセス数を上げるとコンバージョン率が下がるはずです。
その場合、アクセス数の質にこだわりましょう。
簡単なところでは自社からのアクセスを除外したり、本筋とは関係ない内容のページを検索エンジンから除外したりすることでアクセス数の質が変わります。
※アナリティクスの設定にはGoogleアカウントとウェブページを編集するためのFTP情報が必要となります。

コンバージョン率を上げる

コンバージョン率を上げる第一歩はサイトのナビゲーションの見直しです。
デザイン変更のみでコンバージョン率を劇的に変化させることができるデザイナーは少ないでしょう。
もっと基本的な導線の見直しから始めるべきです。
UI/UXとかいう難しい概念もあるのですが、専門知識がなくても実際にユーザーに成りきってサイトを使うと改善点はたくさん見つかるはずですよ!

仕事を振られ過ぎない!

ホームページの担当になったらこれが最も大切です。
いきなりホームページ担当になってしまったら勉強することもたくさんあります。
ただ、上司はアクセス解析、広告の管理や、SNSの配信など、プランニングから実際の作業まで、すべて一人の担当者に任せがちです。
勉強しないままに非効率な業務に忙殺されては、出る成果も出ません。
勉強しながら実務をこなし、その上でホームページの管理というのは無茶もいいところです。
どれくらいの無茶かというと、「今まで受験勉強なんてないし、英語も苦手ですが、一日5時間バイトしながら、今年ケンブリッジ大学に合格したいんです。」って言ってるもんです。
まず、1年そこらの独学でなんとかなる分野ではないという認識が必要であり、だからこそ、何とかなるまでの間にどういう途中成果を上げていくかが重要になってくるのです。

ですから実行することと、実行したことがどういう結果を生んだのか検証すること習慣をつけましょう。慣れれば時間も短縮できるはずです。
実務をこなすだけでなく、制作会社やその他関係会社とディスカッションする時間も大切です。実務に忙殺していていては検証している時間はありませんからね。

多くの企業では、一人で運用を担当しなくてはならないことも多いはずです。
志望していたわけでもないのに、入社してみたらホームページの担当になったという方もたくさんおられます。
それはあまりにも無謀な人事だと思いますが、上司にただ「できません!」と言ってもそれは通らないでしょう。
まずは自分の業務を説明できないと(増員や配置替えの)説得には至らないので基本を他人に説明できる程度にマスターしましょう。

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