モバイルファーストは難しい。
モバイルファーストとは、ホームページ制作時に「スマホで表示される内容や使いやすさ」をすべての基準にするという考え方です。
現在は、パソコン用とスマホ用で内容は統一し、画面サイズに合わせて体裁だけを変える「レスポンシブデザイン」が主流になっています。
なぜモバイルファーストが推奨されるのか?
決定的な理由は、Googleが「スマホでの表示内容」を基準に検索順位を決める仕組み(モバイルファーストインデックス)を導入したからです。そしてGoogleがそう動いた理由は単純です。今やあらゆる分野のサイトで、スマホユーザーがパソコンユーザーを圧倒的に上回っているからです。
自宅のパソコンをほとんど開かないという方も多いと思います。もうパソコンでアクセスする手段を持たない人が多数。この事実を受け入れれば、予算が限られたサイトでは「PC向けのデザインを修正している時間は無駄」と言えます。
モバイルファーストの本質は、制作者の「思い込み」を捨てること
モバイルファーストの難しさは、技術的な問題ではありません。
昔のように、PC版のデザインをしてから、スマホ版もデザインに置き換えるような政策の流れ自体は不適切であり、スマホ優先(モバイルファースト)であると頭を切り替えないといけない点です。
パソコンはこの世から死滅したと思え!
前述の流れから、昨今は制作開始時に「スマホ重視で」という話にはなるのですが、制作が進んでいくと動作確認をパソコンで行っている方が非常に多い。
実際に作業してみるとわかると思いますが、スマホ基準だと改行させたくない見出しは文字数を抑える必要があります。つまり、PC版のデザインより難しいわけです。
そこで、依頼する側も作る側もPC版のデザインでコンセンサスを取る方が仕事を進めやすい。これが諸悪の根源ですね。
同じ文字をパソコンでも見せるわけですからスマホで見たらバランスがよくてもパソコン見たらスカスカということが起こります。どちらかを優先させないといけないなら、スマホ優先でいきましょう。と割り切れますか?
どちらにも対応しろ!というのはF1カーとワンボックスカーの特性を兼ね備えた車を作れと言われているようなもの。
面倒だから嫌だという意味ではなくて、F1カーとワンボックスカーは同じ車といえど使用用途が全く違うんです。
もちろん、制作時に取るべき選択肢も全く異なります。この時すべての基準をスマホに置くのが「モバイルファースト」です。
例えばマウスがボタンにあった時にモーションを加える処理(ホバー処理)があります。
これにやたらと凝りたがる方がいらっしゃいますが、当然マウスが存在しないスマホにホバー処理は必要ありません。
ホバー処理を加えたら増額とか取り決めを行っているわけではないのでサービスでつけてよ!ってことになりがちですが、サービスさせれた分はすべてスマホで使うべき時間で埋め合わせされているとお考え下さい。
しかし、ターゲットがスマホしか見ない業種であるならば、「パソコンはこの世から死滅した」と思って、動作確認もスマホだけで行う。それくらい思い切って主戦場(脳内)を切り替えないと、本当の意味でのモバイルファーストは実現できないのです。
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