
WordPress7.0 でAIを活用する
WordPress公式のAIプラグインが試験的に登場し、管理画面の中で記事の概要を作ったり、アイキャッチ画像を自動生成したりできるようになりました。ブログ制作が劇的に楽になる未来を期待させられますが、実際にGeminiの無料枠で試してみたところ、現時点では「実用レベルには一歩及ばず」という印象です。
1分間に動かせる回数の制限など、無料運用のリアルな壁にぶつかった検証データとともに、「それでも触ってみて良かった」と感じた意外なメリットについて詳しく解説します。
まず、できることは「記事の要約・抜粋の自動生成」「文章をブロックごとに分析し、修正案を提案」「アクセシビリティに配慮した代替テキスト(alt)の作成」「プロンプトに基づいたアイキャッチ画像の生成・編集」などです。
プラグインを入れたらAIを選択し、APIキーを入力してコネクトします。
どの機能をONにするかは管理画面側から設定可能。また、すべてリンクなどを使ってユーザー自身が生成を実行し、設定を決定します。もちろん、提案を修正することも可能。機能によってAIを分けることも可能です。
しかし正直なところ特にalt生成は実務でガッツリ使うにはまだまだ精度が低いという印象です。 綺麗に出力される時もあるのですが、手直しが必要なことも多く、「これなら最初からAIのチャット画面(本家)で直接やりとりした方が調整が楽だな」と感じるのが本音です。
ですが、ツールとしての実用性はさておき、「今はこのくらいの長さのalt(代替テキスト)が必要なんだな」「ディスクリプションはこの文字数がベストなんだな」といった、コンテンツ制作の『目安』を学ぶための教材としては、かなり重宝しそうです。
費用がかからないか心配
AIを使用しているうちに多額の請求が来たみたいなことがあったら怖いなと思ったんですが、クレジットカードなどの支払い方法を登録していない「無料枠」の段階では、上限の回数に達した時点で自動的にエラーを返して処理を止めてくれるようです。
使用回数が多い、複数人で使用するといったこともあると思います。
その場合Google Cloud側での予算アラートを通知する(予算の50%使ったら通知といった感じ。)と良いということです。なるほど。
無料版では枠が足りない場合、Gemini APIの支払い方法は前払いも選択できるので、どうしても上限を越えたくない場合は前払いを選択しても良いですね。
無料枠は上限がタイト。
上限の仕組みには、1分間あたりの回数(RPM)と、1日あたりの回数(RPD)の2種類が設定されているとのこと。今回、ボタンを何度かクリックしただけで真っ赤なエラー画面が出たんですが、この分ごとの制限(RPM)の壁にぶつかったからでした。

今日時点Gemini 3 Flash APIの無料枠には、「1分間に回(RPM)」「1日に20回(RPD)」の上限があるようです。
レート制限はGoogle AI Studio の管理画面から確認できます。
一日の上限に達しても、数分待って試せというエラー文が出るから、管理画面で残り回数表示してくれるとありがたいですね。仕方ないのでGoogle AI Studioの方で上限をチェック。

モデルを変更できればもうちょっと融通がききそうだったのですが、どうやらモデルは自動で選択されているよう。この辺りは仕様を変更していただきたいなと思います。
レート制限が解除されない?
また、制限が経って2日経ってもレート制限が解除されていませんでした。1日の上限に達したから制限がかかっているんじゃないの?
指示にあるように、お支払い情報を設定していくと、レート制限は解除されましたが、今度は「前払い」を済ませろという指示。無料分があってそれを使い切るとクレジットを消費していくんであれば、なかなか実務で無料版と言うのは現実的ではないですね。(月々の費用の上限はAI Studio側で設定できます。)
この辺りは引き続き検証していきますね。
AIの活用は、もう避けられない未来
ここまでの検証結果を見て、「これなら別に無理してAIを使わなくてもいいや」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに現時点のプラグインの完成度では時期尚早かもしれません。しかし、これからのコンテンツ制作において、AIの活用はもう避けられない流れになっていると感じます。
私は、AIへのプロンプト(投げかけ)の本質は、「客観的な視点の獲得」と「自己との対話」にあると思っています。自分で考えたベース案をAIにぶつけ、AIが返してきた提案をさらに自分の手で修正して昇華させていく。 特にホームオフィスで一人仕事に向き合っている私のような人間にとって、この「誰かに意見を求めたうえで、弁証法的に思考を発展させる」という工程があるかないかで、アウトプットの質は全く異なります。
精度が低いからと遠ざけるのではなく、まずはその可能性に触れてみる。ぜひ、AIを活用した新しいコンテンツ作成のプロセスを、皆さんも一度体感してみてください。