WEBデザイナーは独立すべきか?!

post on 2016/04/29

カテゴリー:分類なし

場合は独立して15年近く経ちますけど、意図して独立したわけではなく弾き出された感じなので覚悟とか全くなかったです。
ただ、組織の中では評価されないタイプだろうな、という末っ子ひねくれ気質だったので、思い切って独立してみました。
紆余曲折の15年ですが、独立してよかったな、と思います。

世の中にはオーナーしか儲からない仕事がある!!

人一人で仕事できる時間は有限なので、市場の価格帯によってはその時間で生活費を稼ぐことができない状態になることがあります。
デザイナーの立場だと1日8時間働いてるんだから、その対価をくれよ!!と思うんですが、ダンピング(採算に合わないほど価格を下げること)が多発するとそういうわけにもいきません。

通常そういう状況を防ぐために参入規制を作ったりするわけですが、小泉政権以後、参入規制=悪であり、そのあたりに黎明期を迎えた業界であるWEB業界において参入規制などあってないものなのです。
これまでは受注系の制作会社で利益を出すというのは難しいことで、多くの制作会社がサービスに移行するという現象が起こりました。

制作料は底を打った?!

アドベネック発足時、価格は今後も落ちつづけると思って工数が1時間2400円設定だったんですが、今はもうちょっと上に設定しています。
思った以上にウェブデザイナーになる人が少なかったことと、スマホ対応必須になったことで技術が複雑になり過ぎてそれ自体が参入規制になったことが大きかったですね。
むしろ今は制作者不足に悩む制作会社も多いようです。そういう意味では制作者にとって最悪の時期は抜けたと思います。
ただ雇ってみないと実際にどこまでできるのか判断できないのも事実。最初は報酬が低くても長期的に見てもらえるところに所属するのか、すぐに見切りをつけられるけど、最初から一定の報酬がもらえるところに所属するのか。WEBデザイナーにとっても悩みどころですね。

独立すると必要となるスキル

例えばデザインが専門の人が独立したとします。その場合デザインのスキルを売らないといけないわけですよ。
ということは営業・経理のスキルも必要となります。
「自分は懇意にしている営業さんがいるから大丈夫!!」と安易に独立しちゃう人もいますが、その営業さんがいる会社が手続き上個人事業主と契約できなかった場合おしまいですからね。注意してくださいね。
組織に属している時はそのあたりの作業量は考慮しないと思いますが、特定の時期に仕事が集中してしまうので、メインの作業を阻害してしまうわけです。
そのあたりのスケジュール管理ができるなら独立してもいいと思います。気楽ですしね。
仕事が詰まっている時は組織にいても独立していてもあまり違いはないのですが、暇な時は差がでます。
やはり独立して暇な時期はよほど厳格な性格でもないとダラダラしてしまうんじゃないかな。それは独立のデメリットですね。

独立から組織へ

アドベネック設立時ですでに3人でやっていたんですが、組織になることで収入が増えたかと言えばそうでもありません。
年収としては個人でやっていた時の方が高かったです。
ただどんな優秀な人も病気には勝てません。僕も優秀じゃないのに、過労で体をちょっと壊しました。これがまたちゃんと壊れたわけじゃないんですが仕事を納品前に引き上げられてしまうという屈辱というか反省すべき事例が1度だけありました。それ以後個人でやっていては60歳まで続けられないんじゃないかと思うようになったわけです。

組織の中で自分を育む

元々僕自身が組織の中では噛みあわない感じを持っていたので、きっと組織の中で上からタスクをふられるのが苦手な子がいるのだろうと思います。
実力=利益至上主義で、儲からない人は雇わないというスタンスでは自分自身が生きていけなかったわけですから、アドベネックは雇用してしばらくはスキルを度外視して、長く一緒に仕事をしてWEBデザイナーとして伸びる環境づくりや一緒に成長する道というのを見つけてあげたいと思います。
組織の中で働くということは人の力を借りて自分を伸ばすという側面もあります。
最初から独立するというのはあまりおすすめしません。やはり一度は組織で働いてみていいんじゃないでしょうか?

結論としてはやはりケースバイケース

無条件にお金持ちになりたいなら独立すべきです。独立するならできるだけ若い時の方がいいでしょう。
ただ、業務の幅が広がるので専門性のみに特化した人には勧めません。
また、病気がち、精神的に脆い人にもおすすめしません。お金の問題だけはどんなにがんばっていても追っかけてきますからね。

トップページに戻る