なぜSEOは廃れたのか?

post on 2018/06/15

カテゴリー:SEO

有料検索検索連動型広告

SEOが完全に廃れたわけではありません。
しかし過去と比較して不利な条件におかれてるのは事実であり、その原因は有料検索の台頭と検索サイトの仕様変更により機械的なSEO対策ができなくなったためです。

有料検索の台頭

検索結果の上部に広告が表示されているのを目にしている方が多いと思います。
「自然検索は終わった」と言われる原因は「検索連動型広告の台頭」でしょう。
検索連動型広告そのものは10年以上前からありますが、過去とは2つの点で状況が異なります。

出稿量の増加

10年以上前は検索結果にホームページを表示させることそのものは無料で当たり前という考え方が一般的でした。
ですからリスティング広告を導入しているのは大手ばかりでしたが、現在では中小企業でもリスティング広告を積極的に取り入れています。
以前に比べて広告数が圧倒的に増えています。

広告がより優位に

昔は広告であることがわかりやすかったですし、表示位置も今ほど優遇されていませんでした。
ユーザーの中には広告を敢えて避けていた人も多かったはずです。
しかし、今は広告と広告じゃないページが見分けが付きにくく、検索連動型広告が検索結果の上部を占める面積も広くなりました。表示件数も3件ほどだったのが4、5件表示になっています。
広告の量が増え1ページに表示される面積(数)も増えたので相対的に自然検索の地位が低下しており、仮に検索結果1位をとってもその費用に値する流入やコンバージョン(購入や問い合あせ)を得ることが難しくなりました。
そして表示位置だけでなく広告は自然検索に比べて設定できることが格段に多いため、ユーザーと情報をよりマッチングしやすいのです。

自然検索と比較して広告の方が圧倒的に優位であることはGoogleなど検索サイトを運用している会社の利益を考えれば当然の仕様です。
Googleから見れば無料の掲載は検索結果を返すためのデータ集めで、実効性のあるビジネスとなるのは広告のみだということですね。

広告以外で自然検索の領域を奪ったローカルパック

店舗を検索した場合広告だけではなくローカルパック(地図 最寄りのサービス提供店が表示されます)も表示されているため、自然検索の1位がどんどん下に追いやられています。
地図以外にも検索キーワードに応じて表示される内容が増えているため、検索結果の上位の実効性が昔と比較すると減ったとお考え下さい。

SEOは廃れたのか?

上記のことから検索数の多いキーワードではSEOにお金をかけるより広告を出稿する方が安くて確実だというのが現在の状況です。
しかし、広告が表示されないようなキーワードでは相変わらずSEOが重要であることに変わりはありません。

昔のSEOはスポーツに例えるならいわばドーピングです。Googleはこれを規制するための仕様変更を続けています。
実際には作業していないにも関わらず、一定の条件を作り出すだけでアクセス数を増やすことができました。ですから契約さえしてしまえば初期作業を終えてしまえばあとは利益となったのでしょう。
これを規制されてしまうと実作業を伴うしかなく、それでは利益になりません。
ですからこのドーピング的手法を取り扱う業者は減りました。

今のSEOは検索サイトを利用するユーザーを獲得するためのあらゆる取り組みを指します。
アクセス数アップのためのブログの更新などを外注すると費用対効果に合いません。ただ同じ更新でもコツがあるのは事実です。
トレーニングは自分でやるしかありませんが、それにトレーナーをつけるかつけないかで結果は変わりますよね?
自分で行っている運用に意味があるのかどうかわからない場合はトレーナーをつけることをおすすめします。

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