主語が省略された文章を見直そう!

post on 2018/06/22

カテゴリー:ホームページ

ウェブライティング

主語の省略は破壊的行為

ライターさんが書いていない原稿の中で意外と多いのが主語の省略。
日本語には主語を省略できる文法も存在していますが、この手の原稿は文法を超越し縦横無尽に振舞います。

主語省略最大の問題点は「自分が知っていることを無意識に省略している」ことでしょう。自分だけが知っている情報を相手も知っている前提で文章が構成されています。
このため主語が省略された文章は読み手にとって理解が難しいだけでなく、読み手の行動を全く予測していないことがわかります。
これはユーザーの行動を予見して実装するウェブページにおいて致命的を越えて破壊的です。

主語の省略はどう受け止められるのか

こちらのブログではわざわざ「主語を省略する人は病気じゃない」とフォローしています。
ちょっとディスり気味な気もしますが主語の省略は病気だと勘違いされるくらい異常なことなのですね。
会話では無いので、さすがにこの手の原稿をいただいても病気だとは思わないですが、一読しただけでは意味がわからないです。
主語を書き足せば文章が破たんしてしまうため、修正するためには全文見直す必要が出てきます。

相手の読解力期待しない

主語の省略が多発する原稿でもページのどこか(直前とは限らない)に主語にあたる表現があったりするのですが、「読むのではなく見るメディアである」ウェブサイトにおいて読み手にその関係性を読み取らせるのは不可能だと思った方がいいでしょう。
例えばこのサイトに「期限が切れたドメインでも期限切れ直後なら復活されることができます」と書かれていた場合、アドベネックが期限切れドメインを復活させることができるのか、一般論として期限切れドメインは復活させることができるのかがわかりません。たとえば事業内容にドメイン復活の記載があるという指摘をされる方もいますが、別ページに書かれたことを事前に知っている保証はありません。

アドベネックのサイトだからアドベネックがドメインを復活させることができると読んで下さる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般論であることを否定する根拠にはなりません。
誤解を招く表現は誤解がないように丁寧に表現すべきなのです。

主語省略に対するルールづくりが大切

この問題の本質は「読み手の行動の予見」だと思いますが、表面的なことだけでアドバイスするなら「主語は省略しない」「主語に関係ない話は別の文章にする」という2つのルールでかなり読みやすい文章になるはずですよ。

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